2021年10月　部内勉強会のご報告　テーマ：「橈骨遠位端骨折後のリハビリテーション」

●項目

〈講義〉　

①骨折のタイプ

②受傷機転

③合併症（長母指屈筋腱損傷・正中神経麻痺・CRPS・舟状骨月状骨間離開・手指の拘縮）

④整復固定・変形治癒について

⑤良肢位保持について

⑥術後早期リハビリテーション【浮腫管理・手指運動・疼痛管理】

⑦固定除去後のリハビリテーション【手関節運動・セルフエクササイズの指導】

⑧骨癒合完成後のリハビリテーション【指屈筋・伸筋の他動伸張、長軸方向へのストレス・筋力訓練】

〈実技〉

①近位手根間関節可動域訓練　②手指の分離運動訓練　③浮腫管理方法　④手関節の可動域訓練

●まとめ

今回は、橈骨遠位端骨折後のリハビリについて勉強会を行っていただきました。講義では、合併症として腱損傷や神経麻痺を挙げて、予防方法や評価の行い方、X-Pにて確認する方法も紹介していただきました。運動療法については、手指と手関節の分離運動の促進や浮腫管理方法の紹介がありました。この骨折は高齢者に多い骨折であり、入院・外来に限らず担当することが多いため、今回学んだ知識と技術を今後の臨床活動につなげていきたいと思います。来月は、足関節骨折後のリハビリについて勉強していく予定です。